2005/5/19-21 初めての韓国(첫 한국여행)


自分が韓国にいろいろ興味をもち始めてから約1年半。いろいろ韓国のことを知ろうとしているうちに「一度は韓国に行ってみたい」と思うのは当然の成り行き。いつかは行こうとあれこれ考えていたところ、ゴールデンウィークの代休とソウルで行われる某展示会のスケジュールがぴったり合った。このタイミングで行かなかったらいつ行くんだ、ということで、初の韓国行きが決まりました。折しもそのころ自身初の海外となるアメリカ出張が決まっていたのだが、この韓国行きの計画を思いついた時から自分の頭の中はアメリカ出張よりも韓国旅行のことばかりになっていたことは内緒。

そんなわけで、行くのを決めたのはよいがどうやって行こうか?初めての韓国ですべて個人で行くのはちょっと.....。そのため今回は某旅行会社の個人ツアーにて行くことにしました。往復の飛行機と仁川空港からソウル市内のホテルの往復とホテルの宿泊のみのツアーで、ホテルチェックインからチェックアウトまでは完全自由時間、そんなツアーです。


5月19日(木)

いよいよ韓国に向けて出発。ツアーの成田空港集合が午前8時。そのため大宮始発の成田エクスプレスの早朝便に乗っても集合時刻に間に合わない。そこで日暮里からスカイライナーの早朝便にて成田空港へ。午前7時半ころに空港到着して旅行会社のカウンターに行くと「アシアナ航空のカウンターが8時まで開かないので、8時すぎにまた来てくれませんか?」って、おい。だったら8時集合にしなくてもいいじゃん。と思いながら30分以上待ったあげく航空券をもらったのは8時15分ころ。大宮発の成田エクスプレスの早朝便に乗っても十分間に合う時間帯だったり。

ソウル駅 そんなこんなでやっと航空券を入手してアシアナ航空のカウンターに行くと、そこに待っていたのは大行列。そりゃそうだよな。今航空券を入手した人達が一斉に並んでるんだから。ここでも結構長い時間待ち、チェックインがすんで出国手続きがすんだのは9時すぎ。早く荷物を預けてゆっくりしようと思っていたのに、結局また成田空港スタバには行けませんでした。次回こそ行くぞ。

やっと飛行機に搭乗できる時間に。ここで聞こえた搭乗のアナウンスをよく聞いてみると、まず韓国語、続いて英語、最後に日本語の順でアナウンスされる。乗った航空会社がアシアナ航空だから当たり前のことなのだが、改めて韓国に行くことを実感する瞬間だったり。機内に入ると「キムチの匂いがする」こともなく機内のあちこちの案内板が韓国語でかかれていること以外は特に変わった所もない普通の機内(そりゃそうだろ)。そういえば、機内食にプルコギは出て来たけどキムチは出てこなかったなあ。

約2時間半くらいのフライトで韓国・仁川空港(인천공항)に到着。やって来た仁川空港は、日本とほとんど変わらないといった印象。まわりの看板がハングルで書かれていたり空港職員が韓国語をしゃべったりしているところが日本と違うところだろうか。

江南周辺 入国手続きを済ませて、ツアーの現地案内員の方と合流。現地旅行会社が用意した車にてソウル市内へ。車から見える車窓は田圃とビニールハウスなどのある田園地帯。ちょっと昔の東京近郊を見ているような気がして、まだ日本にいるかのような気にさえなった。

ホテル到着。チェックインして部屋に入ってからは明後日の案内人との待ち合わせ時刻まで「完全自由時間」。とはいえ、まずは現金がなければ何も出来ない。4月のアメリカ出張の時に作った米ドルのトラベラーズチェックの残りをウォンに換えるべく、ホテル対面の某銀行へ。この両替のための銀行員との会話を頑張ってすべて韓国語でこなし、少々自信をつけてからやっとソウル中心部へと繰り出す。

明日はほぼ終日COEXに行っている予定だったので、ホントに自由にソウル市内をぐるぐる回れるのは今日くらい。ってことでソウル市内をいろいろ回って見ましょう。ホテル近くの江南(강남)駅から地下鉄に乗って市庁(시청)方面から南大門(남대문)へ。そしてKTX開通で新しくなったソウル駅(서울 역)を見に行く。古い駅舎と新しい駅舎が隣同士に並んでます。今回はここからKTX等に乗る予定はなかったので駅構内までは行かなかったが、次回はKTXにも乗ってみたい。

南大門市場

その後明洞(명동)へ。ここで夕食タイム。ビビンバ(비빔밥)を食べ新しくなったスターバックスへよった後、韓国のプロ野球でも見てみようかと蚕室(잠실)方面へ行くため地下鉄へ。右側通行の地下鉄に慣れずに逆方向の電車に乗ってしまったり、やっとたどりついた蚕室駅で野球場を探してしまったり(野球場の最寄り駅は「総合運動場駅(종합운동장 역)」)というなかなか楽しい旅。最後はホテル近くの教保文庫(교보문고)にていろいろな本を探したり頼まれていたCDを買ったりして今日は終了。

乗車した列車

  1. 京浜東北線
    大宮 - 日暮里
  2. 京成線スカイライナー1号
    日暮里 - 空港第2ビル
  3. アシアナ航空(OZ)107便
    成田空港 10:00 - 仁川空港 12:30
  4. ソウル地下鉄各線

5月20日(金)

韓国旅行2日目。今日はKOBA2005を見に行くためにほぼ終日COEX(코엑스)へ。地下鉄にてCOEXへ到着。展示会が始まるまでに若干時間があるのでCOEX地下のCOEXモールにて朝食を。

KBS 朝食後、展示会場へ。幕張メッセよりは少々狭い感じの展示会場だが、この展示会場は3階にあったりする。ここまでこれだけの機材をどうやって運び上げたんだろう、と気になりながら入場受付。外国人用受付にて登録完了し中へ入る。

この手の展示会は日本にもInterBEEというものがあるが、日本のそれとの大きな違いは各放送局が展示していたこと。特に、KBS。ここは会場内にバーチャルスタジオを作り、会場内から生放送を行っていた。他の局も、生放送こそないものの結構広いスペースで展示を行っていた。MBCはデータ放送の展示など。SBSはモバイル放送の展示を行っていた。

そんな会場でのもう一つの目的。それは今回の旅行の約1ヶ月前、うちの会社に韓国の某社の方が見学にやってきた。そのときにはもう今回の旅行は決めていたので「来月は自分が韓国に行きます」って伝えた(もちろん韓国語で)ところ、「それなら、会場でまた会いましょう」ということになっていた。その方のいらっしゃる会社のブースを訪れるのがもう一つの目的。そして訪れた某社ブースにて約1ヶ月ぶりの再会。ひととおりブースの紹介をしてもらったあと昼食会。食べたかったけど食べ方がよく分からなかった「サムゲタン(삼계탕)」を食べ方を教わりながら食べてみる。日本だと高くてなかなか食べられないから今回初めて食べたのだが、なかなかおいしかった。

キムチ博物館 午後からは再びCOEX内をうろつく人に。COEX内にある「キムチ博物館(김치박물관)」へ行ってみる。キムチのいろいろな歴史が紹介されている博物館なのだが、さすがに展示されているボードに書かれているハングルをすべてすぐに理解できるほど韓国語は上手じゃあありません。どんな歴史なのかはほとんど理解できなかったが、なんとなく展示されている物を見ているだけでもなんとなく雰囲気は分かる。そんな一つが写真の人形。突然会場内にこんな人形があったりすると結構怖いのだが。(よく考えたら、普通日本って場内撮影禁止だったりするんだけど、他の客(たぶん韓国人)が当たり前のように写真とりまくっていたので自分も撮ってみた。)ほかにも、キムチの試食などが出来るようになっていたが、さっきサムゲタンを食べたばっかりなのでこっちは自粛。次回行ったときにでも。

そんなこんなで夜に。夜は再び先ほどの韓国の方と一緒に夕食会(というか、展示会の打ち上げに自分が紛れ込んで参加しただけなんですが)。会場撤収終了後に会う約束で、午後5時半に待ち合わせたのだが、待てど暮らせど撤収が終わる気配なし。いざ終わってみると午後7時すぎ。ああ、これが噂のコリアンタイムか、と妙に納得をしながら打ち上げ会場へ。

夕食は当然のごとく焼肉。みんなで焼き肉を食べていると突然韓国の方から杯を渡され、韓国焼酎を初めて飲んでみる。その後、その杯を相手に返杯したり。そんな韓国流の酒の飲み方などを体験しながらの夕食でした。

乗車した列車

  1. ソウル地下鉄各線

5月21日(土)

仁寺洞 仁寺洞
初めての韓国旅行もあっという間に最終日。ソウルから仁川空港への出発は午後3時なのであまり多くのところをいろいろまわることは出来ない。そこで一点集中。というわけで選んだ先は「仁寺洞(인사동)」。ここは、骨董品や民芸品などを売る店がならぶ伝統的な街。そんな街にこの自分が行かないわけがないでしょう、ってことで地下鉄で安国(안국)駅経由で仁寺洞を街歩き。町内清掃に来ていると思われる地元の小学生とまざりながら仁寺洞を歩く。

スターバックス仁寺店 仁寺洞といえば個人的に忘れてはいけないのが、仁寺洞のスターバックス。ここは世界中でも数少ない「看板が英語以外の言葉で書かれている店」なのである。ちなみに、日本国内でカタカナで書かれている店は1軒もなく、韓国内でハングルで「스타벅스 커피」と書かれている店もここ一つだけ。そんなスターバックスで見つけた「ハングルタンブラー」も当然のように購入。

昼食は再び明洞にて冷麺(냉면)を。今思えば、暑かった初日にビビンバを食べて涼しい最終日に冷麺を食べなくてもいいのに.....。そんなことを思いながら明洞から少し離れた細い路地にある平壌冷麺(평양냉면)の店へ。かみごたえのある麺がなかなかおいしかった。この平壌冷麺が自由に平壌で食べることの出来る日はいつやってくるのか.....

そんな韓国旅行もいよいよ最後。仁川空港へ向かいます。旅行会社の用意した車にて仁川空港まで。チェックインを済ませた後セキュリティチェックを受けて出発ロビーへ。出発ロビー内は免税店が建ちならぶ「ショッピングエリア」。会社関係、友人関係に買っていくいろいろなお土産を購入して飛行機の搭乗を待つ。

帰りの飛行機では前日にCOEXで会った日本でもお世話になっている某メーカーの方々と一緒になったり。朝鮮日報を読みながら機内食のプルコギを食べたりしながらの約2時間のフライト。午後9時頃、成田空港到着。成田からはONライナーにて大宮へ。これで自分の初めての韓国旅行は無事に終了。

乗車した列車

  1. ソウル地下鉄各線
  2. アシアナ航空(OZ)108便
    仁川空港 18:45 - 成田空港 21:00
  3. ONライナー
    成田空港 - 大宮駅西口

まとめ

自分が韓国語の勉強を始めて約1年半。ここまでの自分の勉強した韓国語がどれだけ通じるかの挑戦の旅でもあったが、一番最初の銀行での両替が全部韓国語で行えたことで結構自信をつけて街へと繰り出していった。でも予想以上に日本語が通じる街。街で見かけた日本語の文字の量は、日本の街で見かけるハングルの量より遙かに多い。店に入ると、日本人なことがすぐに分かるのか何も言わなくても日本語のメニューが出てくるし。そこで頑張って韓国語で注文しようとすると相手からは日本語で返事が返ってくるし。

そんな韓国の旅だったが、2泊3日を非常に駆け足でまわってきたという感じだった。次行くのがいつになるかはまだ分からないが、また行ってみたい。そして今度はもうちょっとゆっくりと韓国をいろいろ回ってみたいと思う。


written by K.TAKA