2003.12.20-22 山陽・四国・道後温泉の旅

私にとっては珍しい冬の旅行です。もっとも、当初は天皇杯4回戦が行われる鳥取を中心に山陰方面を巡る予定だったのだが、それがなくなってしまったために行き先も変更して行った旅行である。そのため、結構行き当たりばったり度はここ最近の旅行の中ではかなり高い方かもしれない。

そんな今回用意した切符は、当初は「山陰ゾーン」の周遊きっぷと「サンライズ出雲」のB寝台個室寝台券。これを松山方面に乗車変更したために、下記のような構成となった。

これ以外の乗車券類は現地購入である。


12月20日(土)

正確には19日(金)の夜から旅行は始まる。サンライズ出雲にてまずは岡山まで。 サンライズ出雲(岡山駅にて) 昔四国に行ったときにはまだこの列車はなく、いわゆる「ブルートレイン瀬戸」に乗って高松まで行ったなあ。そんなことを思い出しながら車内へ。車内は暖色系の落ち着いた感じで往年の「ブルートレイン」といった雰囲気はほとんど感じられない。個室内は室内で立つことは出来ないが意外と広く感じられ、いい雰囲気の造りである。そんな車内を見ているうちに定刻より1分遅れで出発。小田原を過ぎて丹那トンネル当たりにさしかかったところで私もお休みモード。

目が覚めると姫路を過ぎた辺り。なんでも今日の天気予報は西日本はほとんど雪。おそるおそる窓の外を見ると、確かに屋根の上とかは結構白くなっているが「積もっている」という程度ではないようだ。でもこの雪、山陰方面では大雪になるとか。もしこのまま鳥取方面に行ってたらどういうことになっていたろうか。そんなことを思いながら列車は岡山到着。ここで途中下車。マリンライナーに乗り換えて高松を目指す。

琴電琴平駅 児島を過ぎて瀬戸大橋を渡る。約10年ぶりの瀬戸大橋、そして四国。ほぼ定刻に高松駅到着。ここで今回の旅行の目的の一つ、讃岐うどんをいただく。昔とすっかり様子が変わってしまった琴電瓦町駅前商店街にて1杯いただいた後、琴平をめざす。琴平といえば10年前にここに来たときにここで食べた讃岐うどんの味が忘れられず、今回来たのも「ここで讃岐うどんを食べる」というのが目的の一つであったりする。というわけで、参道沿いの店で1杯。

ここでしばし四国を離れて本州へ戻る。そのため坂出へ戻り再び瀬戸大橋へ。行きは列車だから帰りはバス、それだけの理由で坂出から児島行きのバスに乗車。この路線バス、坂出からのバスは途中の与島P.Aまでで、そこからは別のバスがやってきて「児島行」となる、2台のバスを乗り継いで行くバス旅なのである。坂出でバスを待つ客は意外と多い。後で分かったがその客の大部分は途中の与島などで降りる客で、児島まで行く客は自分以外には2,3人程度だった。

与島P.A到着。瀬戸大橋FW(フィッシャーマンズ・ワーフ)にてバスを降り、ここから児島行のバスを待つ。約20分の待ち時間のあいだでちょっとFW内を散策してみたが、客もあまり多くなく、お世辞にも賑わっているといった雰囲気ではなかった。ちなみにこの瀬戸大橋FWは「与島P.A」内からも行くことが出来るような構造になっており、一般車の人も車で島に降りることは出来ないが、ここには寄れるようになっているようだ。

約20分後、児島行バス到着。これにて児島を目指す。また別の島に寄った後バスは本州・児島へ到着。 倉敷美観地区 児島駅からは再び瀬戸大橋線で岡山、ここで一時休憩後、本日泊まる予定の倉敷へ。夕暮れの倉敷美観地区などを散策。ガラス細工の店でいろいろ物色しながら過ごす。アイビースクエアに方にも行ってみたが、さすがに遅い時間のため、ほとんどが閉店後でした。まあ、ここま以前に一度来てるからいいでしょう。

乗車した列車・バス

  1. 「サンライズ出雲」号
    東京 22:00 〜 岡山 6:27
  2. 瀬戸大橋線「マリンライナー」5号
    岡山 6:39 〜 高松 7:35
  3. 高松琴平電鉄
    高松築港 〜 瓦町
  4. 高松琴平電鉄
    瓦町 〜 琴電琴平
  5. 土讃線特急「南風」10号
    琴平 11:34 〜 宇多津 11:51
  6. 予讃線普通
    宇多津 11:58 〜 坂出 12:02
  7. 琴参バス
    坂出駅前 12:20 〜 瀬戸大橋F.W 12:42
  8. 下電バス
    瀬戸大橋F.W 13:05 〜 児島駅前 13:40
  9. 瀬戸大橋線「マリンライナー」34号
    児島 13:53 〜 岡山 14:15
  10. 山陽線普通
    岡山 〜 倉敷

12月21日(日)

しまなみ海道 今日は以前四国に来たときはまだなかった本四連絡橋「しまなみ海道」を渡って再び四国を目指す。まずはしまなみ海道の本州側玄関口の尾道へ。尾道市内観光は次回のためにとっておき、今回はそのままバスへ。ここから今治までは約2時間、途中休憩なしのノンストップの旅である。乗客の数は昨日の瀬戸大橋の方とさほど変わらず、といったところか。

来島海峡大橋からみた四国 瀬戸大橋としまなみ街道の大きな違いは、しまなみ海道は途中の島内にもインターチェンジがあり、観光客が途中で降りることが出来るというところでしょうか(瀬戸大橋は島民以外は車でP.Aより外に出られない)。それどころか、一部高速道路が未開通の区間があるため、観光客も全員島内の道路を走らなければならない区間が2ヶ所あるのだ。当然バスもその区間は島内を走る。その島内のバス停などにも寄るのだが、瀬戸大橋の路線バスでは途中で降りる客も何人かいたのだが、こちらの方では途中の島で降りる客は全くなく、尾道で乗車した乗客が全員今治までの客だった。

そんな中、最後の橋「来島海峡大橋」を渡りいよいよ四国。今治駅前に到着。ここからは再び列車にて松山を目指す。「いしづち・しおかぜ」の自由席にて約30分にて松山到着。ここからは1日券を購入してのいよてつ乗車。高松の讃岐うどんに続き来年流行るかもしれない松山名物「そうめん」の昼食後、今日宿泊予定の道後温泉へ。

道後温泉本館 道後温泉といえば、この左の建物がお馴染みの道後温泉本館。明治27年に建てられたそうで、重要文化財にも指定されているそうです。宿泊した宿でもらったタダ券にてここの温泉にも入ってきました。そのほか、松山といえば正岡子規の生誕の地。というわけで、子規記念博物館に行ってみたり。さすがは数多くの俳人を生み出した町、市内の至る所に俳句を投函するポストが設置されていました。まあ、自分にはそんな俳句を作れるような文才はないのだが、1個くらい出してみてもよかったかな。

松山城にも行こうとして近くまで行ったのだが、まもなく閉店という時間帯だったため今日は断念。松山城へは明日行くことにしました。

乗車した列車・バス

  1. 山陽線快速「シティライナー」
    倉敷 8:35 〜 尾道 9:36
  2. しまなみライナー
    尾道駅前 10:30 〜 今治駅前 12:16
  3. 予讃線特急「いしづち」11号・「しおかぜ」7号
    今治 12:31 〜 松山 13:09
  4. 伊予鉄道
    松山市内各所

12月22日(月)

いよてつ 松山城 今日は昨日行けなかった松山城とおみやげ用の「伊予絣」購入目的の「伊予かすり会館」の2ヶ所が目的。まずは松山城、大街道電停から数分歩くと松山城へ行くロープウェイ乗り場が。ロープウェイに揺られること約2、3分で終点。ここから歩いて松山城まで。やってきた松山城は、建物の高さは想像よりは低いといった印象。天守閣は3階建てなのだが、山の上に建っているので天守閣からの見晴らしはかなり良かった。

続いて、いよてつの列車に乗って「伊予かすり会館」へ。ここは伊予絣の歴史から作り方などいろいろ展示してあるのだが、今回の目的はおみやげの品物物色のため、展示もそこそこに直売所の方へ。結構な品揃えに目移りする中、なんとかいい品物を見つけ出し、購入。

なんてことをしているうちにもうすぐ松山を後にしなければならない時刻に。松山駅にて昼食後、特急にて坂出まで。高松・松山周遊きっぷでは「宇多津−岡山」間の特急には特急券なしでは乗れないので坂出経由でマリンライナーにて岡山まで。岡山で一時休憩後、岡山からは、何回も新幹線に乗っていながら実は初乗車だったりする500系のぞみにて東京駅へ。ほぼ定刻にて東京駅到着。東京駅から再び新幹線にて大宮駅まで。これで私の今回の冬の旅行もすべて終了。

乗車した列車・バス

  1. 伊予鉄道
    松山市内各所
  2. 予讃線特急「いしづち」22号
    松山 14:16 〜 坂出 16:27
  3. 瀬戸大橋線「マリンライナー」46号
    坂出 16:36 〜 岡山 17:15
  4. 山陽新幹線「のぞみ」28号
    岡山 18:07 〜 東京 21:30

まとめ

当初の予定を大幅変更しての松山旅行。急遽決まったような雰囲気の旅だが、実は、昨年夏の広島遠征(遠征自粛により断念)のときに広島から海を渡って松山に行くという計画を練っていたのだ。今回はその遠征コースからヒントを得て実戦してみました。

なお、今回は尾道は「寄ってだけ」でいっさい観光していない。これは来年の広島遠征のときにまた行って見ましょう。


written by K.TAKA